祭のあと。

福島県南相馬市小高区
避難指定区域
解除！！！

両手を挙げて喜べない状況かもしれないけれど、、。

やっと、これで、、、

お墓まいりに行ける。

五年ぶり？
六年ぶりか？
お盆を待ちわびるなんて感情は
生まれて初めて味わうものでした。

同時に

実家で両親と夏を過ごせる、、、

早く
小高区以外の地域

双葉郡が全て
解除にならないものだろうか

お盆なんて

あー、、
そういや、お盆だね
お墓まいり行くかー？
ぐらいの

ゆるーい気持ちしか持ったことはなかった。

待ちわびる
という強い感情を味わって

更に

他の区域の解除を求める気持ちが
強まりました。

全員帰してあげて欲しい

帰らないひとは帰らないでいいんだから
帰りたいというひとを
帰してあげてほしい

時間がかかり過ぎだよ

部外者が
被災地を使っての
自己実現は
いいかげん、やめてくんねーかな

あの地域に支援をいただくことと
あの地域が可哀想であることを望むことを
いっしょくたにするひと

行きのバスで
そんな団体に接触する場面があり
気分が悪くなった

そういう思想がある限り

本当に一切の翳りなく
支援してくださる方々でさえも
誤解される事実が
とても残念に思えた。

喜びが増すほどに
悔しさも湧き上がる
不思議な状態に
陥りました。

ただいまー！
*\(^o^)/*
て

磯くさい風に叫んだその日から
宝物みたいな日々を過ごしてきました。

沢山の仲間たちが
宝物みたい夏休みを
私にプレゼントしてくれました。

何から書けばいいのかなあ
書き記しておきたいけれど
何も書けないのかもしれない

太陽がジリジリ照りつけるのに
そよぐ風は冷たく
気持ちいい

お墓の前に立ち
御線香をあげ
手を合わせました。

じいちゃん、ごめんなあ
こんなにほっといで
悪がったな
ただいまー

これからもずっと
私たちを見守ってください。

御先祖さま
ありがとう

慶応ニ年

あなたが見ていたこの土地は
どんな景色でしたか

あなた方が守ってくれた
この土地の未来は
今の景色で
大丈夫ですか

百年以上も後に
私がここに立つことを
知ってか
知らずか

この土地を守ってくれて
生きて子孫を残してくれて
私をこの世に繋いでくれて
本当にありがとう

笑顔で生きていきます。