約2年ぶりに、
私の天敵
幼馴染みに会いました。
スカートめくりからエスカレート
三つ編みにした髪を引っ張って
ひきずられ、怖くて泣いた
雪の日に滑り台の横を歩くと
上から巨大な雪の玉を落とされ
首から服の中に雪が入っていって
目にも耳にも雪が入って全身雪まみれ
笑われて
悔しくて泣いた
ドッチボールでは
当時、身体の小さい弱い私に
当時、頭ひとつ大きかったやつが
狙いに狙って強いボールを当ててきて
痛くて泣いた
なかよしの付録のシールは
全部取り上げられ
先生に言うもん!と言ったら
ランドセル逆さにして
中身全部地面に落として
ランドセルだけ遠くの道にぶん投げられた
どうにもならなくて泣きながら
一人で拾いにいった
私は本当によく泣く
泣き虫な子どもだったけれど、、、
もしかして、
それ、こいつのせいだったんじゃないのか?
(。-_-。)
そんな相手と
初めて2人でお酒を飲みました。
さすがに
またイジメられたら、どうしよう
とは思わなかったけれど
一抹の緊張感はありました。
会って、居酒屋の椅子に座った瞬間
ほれっ!
と言って
小さな包みをテーブルの上に
放り投げられました。
相変わらず
キチンと手渡す、とか、
優しい言葉を添えて、とか
出来ない男だな
黙って拾い、中身を確認すると
有名な神社の
縁結びのお守りが入っていました。
おめーに、これがらも
いい縁があるようになっ!
彼氏も仲間も友達も仕事も
ぜーんぶ縁だどっ!
、、、。
面くらった。
思わず、口あけて
ポカンと黙ってしまいました。
ありがとう
とは言わず
旗取ったが?
と聞きました。
福島県浜通り
相馬藩に1000年続く
相馬野馬追
旗(はた)とは、
相馬野馬追の
神旗争奪戦(しんきそうだつせん)
の旗のことです。
何百という騎馬武者が
空に打ち上げられた
神の旗を
一斉にめがけ、奪いあい
手にした騎馬武者だけが
坂を駆け上り奉納します。
その姿が
どれだけ勇ましく
どれだけ心奪われるものか
野馬追あとの今
私の最大の関心事は
そこしかなく、、、
久しぶり!
とか
元気だった?
とか
最近、どうしてたの?
なんてことは、この際どうでもいい。
なあ、、
旗取ったのがよ?
取れねがった、、、
はあーっ?!
旗取ってねーのがよっ!
お、おう、、、。
競馬は?
6着、、、
何頭立て?
9頭立て、、、
はあーーーーーーっ?!!!
旗取ってねーで、
甲冑競馬、9頭立ての
6着ーー?
てっめー、ふざけんな!
出陣して、それって何なんだよ、
このバカがあっ!!
腹立ってきたわ!
うわ、めっちゃ腹立ってきた!
はんかくせー!
ごめん!!
悪がった!
俺が悪がったがらっ!
てめー、調子こいでんでねーど、こらあっ!
何歳から野馬追出てんだよっ!
3歳、、、
40年、出陣して
なんなんだよ、なめんなよ、てめー!!
すまねえっ!
ホント、ごめんって!
悪がった!
しばらくして
ビール何杯か飲んで
やっと気持ちが落ち着いてきました。
この会話は
いったい何なんだ、、、
(−_−;)
私はプレゼントのお礼も言わず
野馬追の成績に腹を立て
怒り続け
相手は、
私に対しては
何ひとつ悪いことなどしていないのに
ひたすら謝っている
完全に会話の論理は破綻しているが
私達の間では
成り立っている
これが相馬の人間というものなのか、、、
はあーっ、、、、。
力抜けるわあー
悪がったな、ごめんな、
来年は頑張っから
来年とか甘いこと
言ってんじゃねーよ、ぼけっ!
カス!
色々話したはずなんだけど
野馬追以外の会話は
あんまりよく覚えていません。
こうなることは
ある程度、予想がついていたので
ほどよく酔っ払ったあとは
私からも準備していたものを
渡して、
またな!
と言って
お別れしました。
何年もずっと言いたいけど
言えないでいた感謝の気持ちを書いた手紙と
一冊の本です。
手紙の内容は
震災時の彼の動きに対してのもの
本は、その中の登場人物が
あまりにも彼に似ていて
笑ってしまうほど似ていて
読んでみて欲しいと
思ったもの。
俺、ひとっつだけ
おけいに言いでーごどあんだ
なんだよ?
ヘタレ
音楽やめねで欲しーんだ
、、、、。
ここにきて、これかよ、て感じで
一瞬なんとも言えない気分になりました。
じゃあ、来年、馬乗せて。
私、お姫様だから
おめー、たずな引けよ。
遊びにいくがらな!
わがった!
幼いころイジメられた恨み辛みを
大人になってから少しずつ晴らしてゆく
というにしても
まだまだ時間がかかりそうです。
生きていく楽しみが
なかなか無くならない
退屈しないですみそうです。
来年は
見せてくれよ!
私は
旗取って、坂駆け上がり
1着で風を切る男が
好きなんだよ。
http://youtu.be/rLpDpP3S38k
私の天敵
幼馴染みに会いました。
スカートめくりからエスカレート
三つ編みにした髪を引っ張って
ひきずられ、怖くて泣いた
雪の日に滑り台の横を歩くと
上から巨大な雪の玉を落とされ
首から服の中に雪が入っていって
目にも耳にも雪が入って全身雪まみれ
笑われて
悔しくて泣いた
ドッチボールでは
当時、身体の小さい弱い私に
当時、頭ひとつ大きかったやつが
狙いに狙って強いボールを当ててきて
痛くて泣いた
なかよしの付録のシールは
全部取り上げられ
先生に言うもん!と言ったら
ランドセル逆さにして
中身全部地面に落として
ランドセルだけ遠くの道にぶん投げられた
どうにもならなくて泣きながら
一人で拾いにいった
私は本当によく泣く
泣き虫な子どもだったけれど、、、
もしかして、
それ、こいつのせいだったんじゃないのか?
(。-_-。)
そんな相手と
初めて2人でお酒を飲みました。
さすがに
またイジメられたら、どうしよう
とは思わなかったけれど
一抹の緊張感はありました。
会って、居酒屋の椅子に座った瞬間
ほれっ!
と言って
小さな包みをテーブルの上に
放り投げられました。
相変わらず
キチンと手渡す、とか、
優しい言葉を添えて、とか
出来ない男だな
黙って拾い、中身を確認すると
有名な神社の
縁結びのお守りが入っていました。
おめーに、これがらも
いい縁があるようになっ!
彼氏も仲間も友達も仕事も
ぜーんぶ縁だどっ!
、、、。
面くらった。
思わず、口あけて
ポカンと黙ってしまいました。
ありがとう
とは言わず
旗取ったが?
と聞きました。
福島県浜通り
相馬藩に1000年続く
相馬野馬追
旗(はた)とは、
相馬野馬追の
神旗争奪戦(しんきそうだつせん)
の旗のことです。
何百という騎馬武者が
空に打ち上げられた
神の旗を
一斉にめがけ、奪いあい
手にした騎馬武者だけが
坂を駆け上り奉納します。
その姿が
どれだけ勇ましく
どれだけ心奪われるものか
野馬追あとの今
私の最大の関心事は
そこしかなく、、、
久しぶり!
とか
元気だった?
とか
最近、どうしてたの?
なんてことは、この際どうでもいい。
なあ、、
旗取ったのがよ?
取れねがった、、、
はあーっ?!
旗取ってねーのがよっ!
お、おう、、、。
競馬は?
6着、、、
何頭立て?
9頭立て、、、
はあーーーーーーっ?!!!
旗取ってねーで、
甲冑競馬、9頭立ての
6着ーー?
てっめー、ふざけんな!
出陣して、それって何なんだよ、
このバカがあっ!!
腹立ってきたわ!
うわ、めっちゃ腹立ってきた!
はんかくせー!
ごめん!!
悪がった!
俺が悪がったがらっ!
てめー、調子こいでんでねーど、こらあっ!
何歳から野馬追出てんだよっ!
3歳、、、
40年、出陣して
なんなんだよ、なめんなよ、てめー!!
すまねえっ!
ホント、ごめんって!
悪がった!
しばらくして
ビール何杯か飲んで
やっと気持ちが落ち着いてきました。
この会話は
いったい何なんだ、、、
(−_−;)
私はプレゼントのお礼も言わず
野馬追の成績に腹を立て
怒り続け
相手は、
私に対しては
何ひとつ悪いことなどしていないのに
ひたすら謝っている
完全に会話の論理は破綻しているが
私達の間では
成り立っている
これが相馬の人間というものなのか、、、
はあーっ、、、、。
力抜けるわあー
悪がったな、ごめんな、
来年は頑張っから
来年とか甘いこと
言ってんじゃねーよ、ぼけっ!
カス!
色々話したはずなんだけど
野馬追以外の会話は
あんまりよく覚えていません。
こうなることは
ある程度、予想がついていたので
ほどよく酔っ払ったあとは
私からも準備していたものを
渡して、
またな!
と言って
お別れしました。
何年もずっと言いたいけど
言えないでいた感謝の気持ちを書いた手紙と
一冊の本です。
手紙の内容は
震災時の彼の動きに対してのもの
本は、その中の登場人物が
あまりにも彼に似ていて
笑ってしまうほど似ていて
読んでみて欲しいと
思ったもの。
俺、ひとっつだけ
おけいに言いでーごどあんだ
なんだよ?
ヘタレ
音楽やめねで欲しーんだ
、、、、。
ここにきて、これかよ、て感じで
一瞬なんとも言えない気分になりました。
じゃあ、来年、馬乗せて。
私、お姫様だから
おめー、たずな引けよ。
遊びにいくがらな!
わがった!
幼いころイジメられた恨み辛みを
大人になってから少しずつ晴らしてゆく
というにしても
まだまだ時間がかかりそうです。
生きていく楽しみが
なかなか無くならない
退屈しないですみそうです。
来年は
見せてくれよ!
私は
旗取って、坂駆け上がり
1着で風を切る男が
好きなんだよ。
http://youtu.be/rLpDpP3S38k
keiko
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