必要な人。

お正月、
ゆっくり過ごしてゆくはずだった両親ですが

父の携帯が鳴り
突然、予定より早く帰ってしまいました。

なんだか何回聞いても
よくわからなかったけど

父は福島県南相馬市小高区の中の
小さな地域の区長さんみたいなことを
やっているそうで

どなたかが亡くなられ
それに関わる何かが何かしなくちゃ
何かあるかも、、、

みたいなことを言っていました。

本当によくわからなかったけど



予定より早く帰ってしまうことが
本当に寂しかったんだけど

どこか、ホッとするような
嬉しい気持ちがありました。


父が

俺が行かねば!
的な雰囲気で
テキパキ帰り仕度を
し始めたからです。


それまでは
ゆっくりのんびり

でも、、

餅も食ったし
なんだかやることねーなー
みたいな
ボケ〜、、、とした雰囲気だったから


いやー、まいったなー、、
と言いながら

実は全然まいってなく

俺が行かねばオーラ全開の父。





震災の後
私は何度も

両親に東京に来ないかと
伝えました。

一緒に暮らそう
それが無理でも
東京でも色んな支援体制があるよ

どこか住むとこ見つけて、、
東京に来なよ



父は、

んだなー、、、


と言うだけで


結局、自分達で
南相馬市な借り上げ住宅で
暮らすことを決めました。


当時は

まったく何でだよ
こっちがこんだけ心配してんのに
実家にいつ戻れるかわかんないのに
もしかしたら
もう戻れないかもしれないのに


そんなことを思っていました。



でも今回の


まあ、言うなれば
呼び出しくらった父の姿を見て


あの時の選択は
間違ってなかったんだなあ、て
思いました。


人が1番自分を感じ
自分が生きていることを実感できるのは



もしかしたら


人に必要とされる時なのかもしれない



自分の時間なんて全く持てない
子育て中のお母さんが
1番輝いて見えるのは


忙しくて休み取れないんだよー
と働きざかりの友人達が
何故か笑顔なのは


正月もゆっくりしていらんねなー
と急にテキパキした父は


人に必要とされるというのは
本当に本当に



喜びなのだと




感じました。

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keiko