1人野馬追まつり。

福島県南相馬市

愛する私の故郷。

相馬野馬追という祭が開催されていました。

見たくて見たくて
ウズウズしたけれど
東京でボンヤリ過ごして

FBの中の
地元の仲間や、
福島民報社の

野馬追写真、追いまくり、笑

バーチャル1人野馬追
絶賛開催中!
てな感じでした。

子どもの頃から
当たり前に見てきた祭

東京に出てきて
毎年は観れなくなって

震災後は

また開催できる日が
くるんだろうか、、、

そんな不安とともに
夏を迎えるようになった。

野馬追は
ウズウズ、だけど、

ザワザワします。

血が騒ぐ、とでも言うのかな。

沢山のネットの中の写真は
それぞれ素晴らしく

遠く離れた私にも
見事な躍動を見せつけてくれる

今、もう一枚の写真を
首を長くして待っています。

小学生の頃から
野馬追に出ていた同級生。

小学生で既に一人で
馬のたずなを握って
走ってたってことです。

今思うと
すごいことだよなあ、笑

それが
当たり前にある
あの地域って、いったい、、、。

彼には、
大人になってから
ずいぶん助けてもらいました。

こう書くと
なんだかイケメン
かっこいい男性を
想像しがちですが

決してそうではなく、笑

なんてゆーのかなあ

なりふり構わず
人の為に頑張ってしまうような人です。
そんでもって

おめーはバカだよなあ、て
人に笑われちゃうような人です。

東日本大震災

原発の水素爆発のあと

同級生たちも
一斉に避難となりました。

当時は確かな情報もなく
あっても混乱のさなか

いったい誰が生きていて
いったい誰が死んだのか

数十回目のかけ直しの後
やっと繋がった電話で

逃げて!
と言うと

絶対に生きのびてやる!
心配すんな!

と、怒なられました。

おめーは、どうなんだ?
と聞かれたので

私が両親と連絡が一切とれず
生死がわからないことを言うと

今から戻って
おけーんち見でくっから
待ってろ!
心配すんな!

と、また怒なられました。

ダメ!
今は、いい!
行かないで!
今、命があるあんたが行かないで!
戻るな!!
戻るなー!

そう私が叫んでいる最中に
電話は切れて、

そのまま、また数日
電話は繋がらなくなりました。

会えたのは
一年後ぐらいかなあ。

あの時は、、なんて
色々話しているなかで

津波で馬もだいぶ流された話になり

もう、
野馬追見れないのかなあ、、

と私が言うと

また

おめーは、何バカ語ってんだ?
(おまえは、何をバカなことを言ってるんだい?)

俺が野馬追出っから大丈夫だ!
(俺が出陣するから大丈夫だ)

と、また怒なられました。

自営業だった為
完全に職を失い
避難先の知らない土地で
家族とは離ればなれに
新しい生活を頑張ってる彼の

根拠のない自信に
でも、ある種、確信に満ちた自信に

また野馬追は見れるんだ、、、
と、妙な安心感が湧いたのを
覚えています。

そして
根拠のない自信のなさから
不安になる自分が

恥ずかしくなりました。

少しずつ時間は過ぎていきます。

彼は、相変わらずです。

たまに電話で
私が弱音を吐くと

らしぐねーしたあー
おめーは
いっつも
笑ってねっかダメだ!

いっつも笑って
いっつもいばって

また俺に
酒おごれ、とか
タバコ買ってきて、とか
言ってねーど

ダメだど?



笑われます。

最近
怒なられなくなった

私があまり
泣かなくなったってことだ。

私、見れなかったから
野馬追の写真送って

とメールしたら

かっこいーのあったらおぐってやっから!
と返事があったきり
届きません。

かっこ悪かったのか?笑

鎧兜で馬にまたがり
あの雲雀が原の坂を駆け上る武者たち

その躍動ある限り

あの土地は
繁栄してゆくのだと

私は信じてみたいのです。

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keiko