まんちゃんの勇気。

レオナルドに
びっくりする話を聞きました。


彼のお友達、まんちゃんの話。



まんちゃんは漁師で
自分の船を持っていました。

自分の船を運転して毎日漁にでる。


だから、船は、
まんちゃんの命綱。
生活そのものです。



津波がくる！
と、わかったその瞬間
まんちゃんは、船に乗り込み
全開で沖を目指したそうです。





はあーっ！！！？
て、


ここまで聞いた瞬間
ツッコミ入れて
話をとめてしまいました。


なんで？
なんで！
津波でしょ？
死んじゃうじゃん？！


んだ。
出発が遅れた船は
やられだらしい。


？？？



私は、この時点で、
まだわかりませんでした。



津波がくる！
と判断した時点で
漁師は沖を目指すそうです。



荒波の海で泳いだ経験のある方や
サーフィンをされる方なら
わかると思いますが


波は、陸に押し寄せるとき
少しずつ波の高さを上げていきます。

波の高さが頂点に達した時

波は崩れ
全てを飲み込んでゆきます。


濁流と化します。


船は、自動車みたいに
走らせて山へ逃げることは
できません。


だから、だまっていたら
船は飲み込まれ
自分も飲み込まれ

全ては

流される。




まんちゃんは
どんどん高くなってゆく
海面を全開で進み

波の高さが頂点に来る前に
その波を越え

沖へ逃げれたそうです。





聞いているだけで
イメージするだけで
恐怖で



怖い、、、よね？


んだなあ、
もう、行ぐしかねがったんだべなあ。




津波になるであろう高い海面を乗り越え
沖まできた


その時はじめて
船の勢いを弱め
陸を振り返ると



津波が全てを飲み込んでゆくのが
見えたとか。



その後、
一気に何十メートルも
海面が降下してゆくとき


初めて恐怖で目を閉じていたそうです。




沖に浮かんだまま
時間を過ごし
陸に戻ってみると



まんちゃんの家は
全部無くなっていた。





俺はよう、、、
まんちゃんは、やられだな、、て
あぎらめでたんだ。

すげー男だどな！
76だど！


老人じゃん？！



んだがらよー（笑）







全てを飲み込むであろう
海に向かって
突っ込んでゆく


家が流されることはわかっていた

でも

命と、船が、残った。



だから、まんちゃんは漁に出れる
それは、これからも


生きていけるってことだ。





私が今まで使ってきた


勇気、、、て



なんなんだ？







なんとしてでも
生きてゆく





恐怖を打ち砕く瞬間こそが



超えてゆく



瞬間なのかもしれない。