生理を教えて。

ネットの世界と現実世界が
遠くも近くも感じられる。

ネットで見つけて、思わず読んでしまった記事に
女性の生理に関するものがありました。

ざっくりと内容を示せば

塾講師の女性が勤務中に突然生理になってしまい
洋服さえも汚れる事態に
上司に早退を申し出たが、

自己管理がなっていない、と却下された

洋服が汚れたまま一時間勤務
生徒に鉄の匂いがする、などと言われる

帰宅後、汚れたスーツを洗いながら泣いた

本部に知られる事態となり
その後、上司から詫びの電話があった

まあ、ざっくりまとめると
こんな感じですが

なんだかなー、、、、
というのが正直なところです。

まだ、、

いまだに、こんななんだな。

この記事に関するコメント、感想は、
お察しの通り
このクソ上司はアホか!
いいかげんにしろや、このバカが!
という類の、女性からのものと

生理なんだから自己管理だろ、という
クソ男性からの、トンチンカンなご意見。

他に、生理のことを
きちんと教育しない学校にも問題ある、とか。

私も
このクソ上司、アホか!
くたばってしまえ!
というのが、私の感想です。

この女性の屈辱を思うと
詫びの電話?
はあーー?
それが、なんなん?
てな感じです。

で、、

こうした事態、似たような事態、
いまだに、どうして無くならないんだろ
どうしたら、無くなるんだろ、、、?
と考えたら

ひとつ思うことがありました。

前置き長いですが
ここからが私のブログです。

珍しく
プライベートなことも
書いてみたくなりました。

この上司の男性

どうして、こんなクソな対応が出来るんだろう
と思えば

実感が描けないからかな、と。

皆さんは、誰から産まれましたか?
もしくは、誰から産まれたか
わからない方は、
どなたに育てられましたか?

男性、女性、問わず
人間はみな
全ての人が

お母さんから産まれるのです。

つまり、
生理の無い人から
産まれた人は
誰ひとりとして、いないのです。

だったら、お母さんが
もしくは育ててくれた女性が

無理したり
頑張り過ぎたりするのを
やめたら

やめれる環境になれば

完全解決には至らないけれど

無知のパーセンテージは下がるのでは?

そんなことを思いました。

お母さんから娘へ
生理の話をするのは
よくあること。

でも、本当は
もしかしたら

お母さんから息子への話のほうが
重要なのではないでしょうか。

娘はいずれ我が身で実感するわけだから
たいした話しなくても
体験としてわかるわけです。

でも、息子はきっと、、、

わからないよね

『教育』ではないです。

自分もひとりの人間なんだ
という生身の姿を見せること

それを許される環境を
お父さんがつくること

お母さんは
睡眠時間が無くなるほど
家事をやっても
決して倒れないロボットではありません。

お母さんは
友達と遊びに行ったり
飲みに行ったり
するのを

家事をしっかりやったなら
なんて
交換条件のもとに成り立つような
低い身分の人間でもありません。

元気な時には
あなたの幸せを願い
無理しても頑張るお母さんも
生理の時は
頑張れない

そんな単純な事実を

見て、知って、育つか

何も感じないまま
オトナになるか

このあたりが
大きな分かれ道のように
思いました。

それぞれのお母さんの
考え方にもよるでしょう。

そういうものをタブー視する文化も
あったかもしれません。

でも、そろそろ

もう、そろそろ、いいんじゃないでしょうか

明るく話しても。

私は
息子に
生理というのはね、
かくかく、しかじか、、
と話したことは一度もありません。

でも、生理でイライラしたり
まわりの理解を得られず、ストレスで発狂したり
生理痛とダルさで、以前のバイト先に
熱が出まして、、とか
嘘の電話したり

そういうのを
見せて、ではなく
見られて

今まできました。

幼い頃に
お母さん一緒にお風呂はいろう!
と言われても

今日は生理きついから、ゴメンよ〜
みたいな会話もしました。

あまり良い母親では
ありません。

子ども達にも

もっと普通のお母さんが良かった、、
とか言われたりもします。

だよねー、
としか言えません。

だよねー
ベロベロに酔っぱらって朝帰ってきたり
私、今生理前でイライラしてんの!
キーーっ!
て、ヒス起こしたり
三者面談で、テメー、学校でそんなこと
してんのか!!
てブチ切れるお母さん
恥ずかしいよねー

そんなお母さん嫌だよねー

忘れられない出来事があります。

ずいぶん昔
眉間にシワを寄せて、茶碗を洗う私に、息子が

なにか怒ってるの?
と聞いてきました。

えー?!
ゴメン!
なーんにも怒ってないよ?
ただ、頭痛がひどくて
なーんかダルくて、しんどいんだよね

そう答えると

そうなんだ?
じゃ、そろそろ生理くんじゃないの?
横になってれば?

そう言って
彼は、私の代わりに茶碗を洗ってくれました。

まだ彼が、小学生の時です。

この時
私は本当に嬉しかった。

ひとつは、私をいたわってくれたこと。

もうひとつは、
幼いながらに
女のひとは、生理前にそんなふうになるんだな、
という知識が彼にあったこと。

そして、もうひとつ。
この子は将来
彼女や、奥さんができたとき、
ちゃーんと優しく、大切にするんだろうな、
と思えたこと。

息子に生理の教育をしたことは
一度もありません。

何も隠さず
ありのままのダメなお母さんを
見られたのはポリシーでも教育方針でも
ありません。

ただ、単に
私のだらしない性格です。

普通のお母さんが良かっただろうに
ゴメンね

そう思うことは、しょっちゅうです。

でも、しょうがない!
こんなんだけど
私、がんばるね。

生身の人間として
一生懸命生きていくから

だから
それで許しておくれ!


世の中のお母さん
立派じゃなくても

いいことも
あると思うのです。

立派が基本尺度で育つと
他人のことを許したり
いたわったりする尺度が
わからなくなるような気がしました。

男性も
女性も

頑張り過ぎないでいてほしい

そんなことを思いました。


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keiko