アイスコーヒーが飲みたくて
一人でボーッと考えごとしたくて
喫茶店の席に座り
カバンをガサゴソ、、
ガサゴソ、、
ガサゴソ、、
これ、
貴方にあげますよ
隣の席に座っていらっしゃった老紳士が
おもむろにライターを差し出してくださりました。
あー、、
わかるんだ?
私まだタバコも出してなかったのに、、
その一瞬の気遣いと
気品を感じさせる微笑みに
いっぺんで
もっていかれました。
派手ではないけれど
質の良い生地のジャケットを羽織り
腕には
ギラギラしていないけど
明らかに高そうに見えるシックな時計
高齢の、とか
お年寄り、とか
ではない
老紳士
という言葉は
こういう方に相応しいのかな
おそらく
そうとうなお仕事をされて
引退されて
穏やかに今を生きていられる方なんだろうなあ
勝手にそんな想像をしながら
お話してみると
今年84歳だとか
世間話から
彼の青春時代、仕事の話など
ゆったりと色々話してくださいました。
8人兄弟の末っ子で
田舎から米をかついで上京し
一代で会社を築いたこと
必死に頑張ってたら
いい出会いに恵まれたこと
彼が生き抜いてきた時代背景に
思いをめぐらし
聞いていて
なんとも言えない気持ちになりました。
いつも散歩がてら歩いてきて
このお店でコーヒーを飲みながら
常連さんと挨拶を交わすのが
楽しいと
でも、ほんの少し
憂いたような表情で天井を指差し
仲間はみんなあっちに行ってしまってね
私はまだまだ地獄めぐり
あっちには行かせてもらえないようで、、
そんな言葉を聞いた時だけは
私も黙って、微笑むことしか
出来ませんでした。
お酒のんだり
まあ、楽しく過ごしているけどね。
けっこう、お飲みになるんですか?
飲みに行かれたりします?
いやいや、、、
私はお酒よりも
お酒よりも?
こっち、が好きなんですよ
へへへ、、
て、、
小指立ててんじゃねーぞ
老紳士あらため、ジジイーーーーっ!
最近、たたなくてねえ、、、
(−_−;)
何年前まで、たっていたというのですか!
(けいこ心の声)
いやホント、元気がなくて、、
何年前まで元気だったって言うんですかっ!!
(けいこ心の会話)
いったい今、何時だと思ってんだ
真っ昼間だぞ!
と言いたいのを我慢して
爆笑している私に向かって
笑われるのが
ちょうどいいんだよ
そう言った笑顔が
本当に素敵でした。
私も順調に
歳を重ねていることを実感します。
友人達と飲んでいても
年々、シモネタ開始時刻が
早まってきているように感じていましたが
記録更新されました。
若い頃は
恥ずかしくて、シモネタなんて
聞いてるだけで嫌だった
でも、少し歳をとれば
飲んで真夜中、ベロベロに酔ってから
ちょこちょこ話すようになり
今、現在は
こんな真っ昼間の
老紳士のシモネタトークに
爆笑している私がいます。
多分、20代に出会えば
嫌なスケベ年寄り!
と毛嫌いしたような方を
面白くて素敵だなあ、なんて
笑えるようになりました。
誰かのエッセイに書いてあったなあ、、
男をあきらめていない男は
シモネタを話し
女は女をあきらめた時
シモネタを話す
最近の自分を少しだけ反省します。
かわいいね、て
死ぬまで言われたいから。
タバコが終わったので
ライターを返そうとしたら
貴方のものだよ
あげたものは貴方のもの
なんだかね
このセリフを聞いて
何故かはわからないんだけど
この方
モテただろうなあ
て思ったのです。
そして
シモネタが楽しいか不快かは
時間や年齢じゃなくて
もしかしたら
男性の度量によるところが
大きいのかもしれないなあ
なんて、ね。
もうお会いすることも
ないでしょう。
名前もわからないままだけど
ライター
大事に使いますね。
素敵な時間を
ありがとうございました。
そして私は
いつか
どこかで
あなたを思い出しそうな
気がします。
一人でボーッと考えごとしたくて
喫茶店の席に座り
カバンをガサゴソ、、
ガサゴソ、、
ガサゴソ、、
これ、
貴方にあげますよ
隣の席に座っていらっしゃった老紳士が
おもむろにライターを差し出してくださりました。
あー、、
わかるんだ?
私まだタバコも出してなかったのに、、
その一瞬の気遣いと
気品を感じさせる微笑みに
いっぺんで
もっていかれました。
派手ではないけれど
質の良い生地のジャケットを羽織り
腕には
ギラギラしていないけど
明らかに高そうに見えるシックな時計
高齢の、とか
お年寄り、とか
ではない
老紳士
という言葉は
こういう方に相応しいのかな
おそらく
そうとうなお仕事をされて
引退されて
穏やかに今を生きていられる方なんだろうなあ
勝手にそんな想像をしながら
お話してみると
今年84歳だとか
世間話から
彼の青春時代、仕事の話など
ゆったりと色々話してくださいました。
8人兄弟の末っ子で
田舎から米をかついで上京し
一代で会社を築いたこと
必死に頑張ってたら
いい出会いに恵まれたこと
彼が生き抜いてきた時代背景に
思いをめぐらし
聞いていて
なんとも言えない気持ちになりました。
いつも散歩がてら歩いてきて
このお店でコーヒーを飲みながら
常連さんと挨拶を交わすのが
楽しいと
でも、ほんの少し
憂いたような表情で天井を指差し
仲間はみんなあっちに行ってしまってね
私はまだまだ地獄めぐり
あっちには行かせてもらえないようで、、
そんな言葉を聞いた時だけは
私も黙って、微笑むことしか
出来ませんでした。
お酒のんだり
まあ、楽しく過ごしているけどね。
けっこう、お飲みになるんですか?
飲みに行かれたりします?
いやいや、、、
私はお酒よりも
お酒よりも?
こっち、が好きなんですよ
へへへ、、
て、、
小指立ててんじゃねーぞ
老紳士あらため、ジジイーーーーっ!
最近、たたなくてねえ、、、
(−_−;)
何年前まで、たっていたというのですか!
(けいこ心の声)
いやホント、元気がなくて、、
何年前まで元気だったって言うんですかっ!!
(けいこ心の会話)
いったい今、何時だと思ってんだ
真っ昼間だぞ!
と言いたいのを我慢して
爆笑している私に向かって
笑われるのが
ちょうどいいんだよ
そう言った笑顔が
本当に素敵でした。
私も順調に
歳を重ねていることを実感します。
友人達と飲んでいても
年々、シモネタ開始時刻が
早まってきているように感じていましたが
記録更新されました。
若い頃は
恥ずかしくて、シモネタなんて
聞いてるだけで嫌だった
でも、少し歳をとれば
飲んで真夜中、ベロベロに酔ってから
ちょこちょこ話すようになり
今、現在は
こんな真っ昼間の
老紳士のシモネタトークに
爆笑している私がいます。
多分、20代に出会えば
嫌なスケベ年寄り!
と毛嫌いしたような方を
面白くて素敵だなあ、なんて
笑えるようになりました。
誰かのエッセイに書いてあったなあ、、
男をあきらめていない男は
シモネタを話し
女は女をあきらめた時
シモネタを話す
最近の自分を少しだけ反省します。
かわいいね、て
死ぬまで言われたいから。
タバコが終わったので
ライターを返そうとしたら
貴方のものだよ
あげたものは貴方のもの
なんだかね
このセリフを聞いて
何故かはわからないんだけど
この方
モテただろうなあ
て思ったのです。
そして
シモネタが楽しいか不快かは
時間や年齢じゃなくて
もしかしたら
男性の度量によるところが
大きいのかもしれないなあ
なんて、ね。
もうお会いすることも
ないでしょう。
名前もわからないままだけど
ライター
大事に使いますね。
素敵な時間を
ありがとうございました。
そして私は
いつか
どこかで
あなたを思い出しそうな
気がします。
keiko
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