西荻窪ららら。

西荻窪にある
ららら、
というお店に行ってきました。
この看板が目印です。
  


数日前
けんちゃんから

ケーピヨのCDどうやったら買えるの?
て連絡いただいて

久しぶりに会いたいし
届けに行くことにしました。

けんちゃんは
ららら、のマスター。

そして
知る人ぞ知る
ザ.ドリフターズのヒゲダンスで
ドラムを叩いてた人です。

また、上手いんだ、ファンクとかシャッフルとか。
私も要所、要所で
力を借りたり
スタジオ入ってセッションしたり

気がつけば
いつのまにか
長い付き合いになりました。

久しぶりに会うけんちゃんは
相変わらず優しくて
相変わらずファンキーで

なんだかめちゃくちゃ嬉しかった。

CDも二枚買ってくれて
カウンターで飲みながら
店内には
ずっとThe Voiceが流れている、という
ある種
辱めを受けるような
爆!

ものすごいおもてなしをしていただきました。

生ビール飲みながら
話をしながら

メニューがないので

けんちゃん!
お腹すいたー!
と言ったら

よし!
待ってろ!
と言って数分後に出てきた
ケーピヨ定食。






  


なんですか!
これは!
美味しすぎ!
きゃー!です、ほんと。

松前漬け丼、ウニつき。
きゅうりの中華スープ
仙台直送の笹かま。

思わず無言になりました。

けんちゃんのご飯は
本当に美味しいです。

店内でずっと流れている私の声。
ねえ、◯◯さん!
この音楽、この人なんだよ!
とか言ってくれて

お店にきていたお客様にも
ご購入いただきました。

本当に嬉しかった。

そして、その後
相変わらずのグダグダ話に突入するわけですが。

そこで
お互い、うわっ!
と言うような事実を思い出してしまう訳です。

以前けんちゃんがやっていたお店で
もう数十年前かなあ
私は
飲みに行ったり
ライブやらせていただいたりしていたのですが

その時
店内でけんちゃんが流していたCDが
シュガーブルーの
グチグチマンだったのでした。

当時は私はまだ
ハーモニカかじり立てで。
ブルースも知らず
ハーモニカプレイヤーに
どんな方がいるかも知らず

よっしゃ!
まあ、勉強の為にブルースとかいうやつを
聴いてみるか?
の状態。

ブルースは誰の何を聴いても同じに聞こえ
つまんない音楽だな、と思っていました。

そんな状態の私が

け、けんちゃん!
これ、なに?
今、流れてるの何?
教えて!
めちゃくちゃかっこいい!

おー?
ケーピヨ食いついたな、笑
これはシュガーブルーの
グチグチマンて曲なんだよ。
かっこいいだろ?

うん!
けんちゃんも好きなの?
これ、なんていう音楽なの?

ブルースだよ。

これが?!
普通のと違うじゃん!

それはシュガーブルーだからだよ。

私が
プレイヤーによって曲が変わるのだということを体感した瞬間でもありました。

その後
一度は逃げだした師匠に連絡をして
私、これがやりたいんです!
教えてください!
と詰め寄りましたが

キミにはまだ無理だよ、と。
身の程知らずな自分が
恥ずかしくて
悔しくて
情けなくて
また逃げだしました。

ひとりで吹いてた
何がなんだかわからなかった
どこをどう吹いているかも
どのキーを使って
どのポジションで吹いているかさえ
わからなかったです。
フレーズなんて全く追えなかった。
符割りなんて、意味不明でした。

でも、、、

ただただ、好きでした。
この曲が大好きで、大好きで
それ以外なにもありませんでした。

知ってる人も少なくて
でも、
けんちゃんも好きな曲なんだ!
というのが
なんだかよくわからない励みになっていました。

けんちゃん!
私、グチグチマン
CDに入れたんだよっ!

て言えた瞬間
数十年の歳月が
数十年前の出来事が
まさか、ここに繋がっていたなんて

鳥肌たちました。

俺も思い出した!
今、思い出したよ!
と言ったけんちゃんも

なんなんだ、いったい!
ていう表情をしていました。

神様はいつも
チェスの駒を動かすように
人を出会わせ
それを見て楽しんでいるかのように
感じる時がある。

今回のCDの布石が
まさか
数十年前の
あの店の
あの日の出来事だったとは


数十年前の私達には

知る由もないよね。


命の恩人ならぬ
CDの恩人です。

彼に出会えていなかったら
私はもしかしたら今も
この曲を知らなかったかもしれない


てことは
吹きたい!
て気持ちないままだから
今ハープ吹いていなかったかもしれない。

て、ことは、
あの日
あの店に飲みに行ったことは
私の人生として
すごく順調に動いたって
ことだったんだ?

けんちゃんに出会えてて
よかったよ
ありがとう

そう心の中でだけ言って

また来るね!
は声にだして

けんちゃんにハグして
お店を出ました。

私が目を閉じられる日まで
いくつの謎が
解き明かされるのかな

好きなものは好きでいいんだ

その感触に確信を持てた夜でした。

けんちゃん
ありがとう

また来るね!

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keiko