あげれるうちに。

バレンタインなんて
単なるお菓子会社の戦略だろ！！


ロマンがないねー。

いーじゃん、
日本はお中元とお歳暮の文化なんだから。


なーんてことは
置いといて。




バレンタインといえば
ずっと、、
もう10年ぐらいかなあ、

父の他に
必ず三人の男性にあげていました。


ひとりは80代
ひとりは70代
ひとりは60代


とてもお世話になっていて
感謝、というか
お歳暮おくる仲でもないので
一年に一度チョコをあげる為に
会いにいくのが

密かな楽しみでもありました。

皆様、お忙しい方でしたので
玄関の郵便ポストに入れてきて
後日連絡いただく、なんて年も
ありました。


あげる楽しみ
喜んでもらえる楽しみ
の他に

奥様と話せる楽しみがありました。



年代的にも彼らは
自分で何か用意する、てことも
ないのかな？



ホワイトデーには必ず
それぞれの奥様から
プレゼントをいただいていました。


けいこちゃん、ありがとうね
うちの人、喜んでたわよ

なんて言いながら

彼女たちが選んだであろう
ハンカチとか
ストッキングとか
クッキーとか。


思い出すだけで
胸があつくなる



三人のうち
今年もあげれるのは
1人だけです。


亡くなってしまいました。

体調崩されて
会えなくなってしまいました。


けいこちゃん、
好きに生きなさい


これからの女性は
なんの我慢もしちゃダメよ


そう言ってくださった
奥様も亡くなってしまいました。



私のチョコ甘すぎるから
少しだけ、、


入れ歯だから
大丈夫だよ！
と豪語していた彼



あの世で
元気にしてくれているといいな。




会いたいひとには
会いにいく



それは



会いたい
という積極的な理由ではなく

後悔をしたくない
という
消極的な理由かもしれません。



今年も父にも送ります。




ホワイトデーには
また



じゃがりこが届くのかな。




お父さん
東京にも
じゃがりこ売ってるよ



そんな会話を
できるなら、あと20年


続けられることを
祈っています。