友人からの電話。

友人が

現在、関西に住む
中学の同級生が


小高を見てきたよ
と

電話をくれました。



なんやら声が沈んでいたので
どうしたー？
と言ったら


頭ではわかってるんだ
理解してんだ


でも


実際見るとさ
ひとが住んでない小高見るとさ



そこまで聞いて



ああ、、

そういうことか、、、


うっすら胸が苦しくなりました。





福島県南相馬市小高区


入ることは許可されましたが
まだ住むことはできません。



わかるよ

と、しか言えませんでした。





震災から時間が経ち

悲しい
が


終わりつつあります。



悲しい
の終わりとともに
やってきた感情は



辛い

です。




私さあ、
辛いって言うことにしたんだ！

と言ったら
友人が


言っていいんだよな！
て、言いました。



何もない平凡な
過疎化がすすむ普通の田舎町。


町のひとたち
他の土地に移り住んだら？
と、何度も言われたし

自分自身
これだけ長く東京に住んでいて

何故そこまでこだわるのか
自分でもわからない。



でも



辛い。




楽しかった故郷に
ひとが住んでいないのは

辛い。



友人が
いろんなこと重なると
泣きたくなるよな！

と言ったので

うん！
私もしょっちゅう泣いてるよ！
と言って笑ったら



けいちゃんのこと好きなひとは
いっぱいいんだから
がんばれ！


て言われて


また泣きたくなりました。




人生て皮肉だな。



自分が逆境に陥れば陥るほど
辛い、悲しい、と
泣けば泣くほど


寄り添ってくれる優しさに
出会い


自分は、なんて幸せなのかと
実感する


元気で特別逆境じゃないときは
そんなに自分が幸せだなんて


それほど実感できないでいたのに。




うまく出来てるな。


だから
生きていけるのかな。



友人が


けいちゃんのおうちも見てきたよ！
と言ってくれて
頭の中で映像が浮かびました。



友人たちが


小高に入ると
だいたいはみんな


けーこんち、見てきたよ！
て、連絡くれます。



みんなよく遊びにきてくれていた。
私が上京したあとも
私の両親に会いにいってくれたり。



それが


あの町なんだな、て



それが
私の好きな町のひとの姿なんだな、て。



あきらめない！
て強く思うと
復興へのすすみの遅さに
絶望する


だから
ある時期から
ゆっくりでいい
と思うようにした


でも、時間が無い！
と思う場面もある。


うまくまとまらない



私に何が出来るんだろう。




実家の茶の間で
お母さんがいれてくれたコーヒーを
飲みたいんだよなあ。



いまだに仮設で暮らす親戚。

今年の冬は寒いのかな。


私は、何をすればいいんだろう。




あきらめず
希望を持って！

いつまでも落ち込んでちゃ
ダメだ！

がんばるんだ！


頭では理解していても



心が辛くなってきました。



秋だからかな（笑）